日比谷 有楽町の心療内科 精神科 パークサイド日比谷クリニック|日比谷駅A5番出口より徒歩1分、有楽町駅日比谷口より徒歩3分、銀座駅C1出口より徒歩3分

日比谷 有楽町の心療内科 精神科 パークサイド日比谷クリニック

日比谷 有楽町の心療内科 精神科 パークサイド日比谷クリニックの診療時間

日比谷駅A5番出口より徒歩1分、有楽町駅日比谷口より徒歩3分、銀座駅C1出口より徒歩3分

日比谷 有楽町の心療内科 精神科 パークサイド日比谷クリニックの電話番号03-6550-9050

日比谷 有楽町の心療内科 精神科 パークサイド日比谷クリニックの予約フォーム

産後うつ病の原因と治療方法

最近、芸能人の方の自殺が相次いで起こっています。

その中で、メディアで「産後うつ病」について、話題がよく出るようになりました。

そこで、産後うつ病について正しく知っていただきたいと思い急遽コラムを作成しました。

産後うつ病とは

産後うつ病は、出産直後から3ヶ月の間に現れやすいうつ病のことを言います。

出産後の女性は体力の消耗の他、ホルモンバランスの変化によって精神的にも不安定な時期です。

そのような状況の中で、今後の育児や生活に対する不安が大きくなるとうつ状態になってしまいます。

マタニティーブルーとの違い

よく、マタニティーブルーと産後うつ病をごっちゃまでに考えている人は意外と多くるのではないでしょうか?

マタニティーブルーとは、産後ホルモンバランスの乱れによって引き起こされる、一過性の落ち込みや、不安、イライラで、産後3日頃から出現し、数日でなくなります。

これは、病的ではなく、正常の反応です。

それに比べ、産後うつ病は数日では改善せず、症状ももっと重く本人にのしかかる、病気です。

うつ病の要因からみる産後うつ病

うつ病の発症要因は様々ですが、代表的なものに心因性と内因性があります。

心因性とは仕事や家庭、人間関係など心理的ストレスが持続することが発症の原因であり、内因性とは、その人がもって生まれた体質や、脳に何らかの病的変化が生じる事が原因と考えられています。

心因性は「心の病」。内因性は「脳レベルの病」と表現すればわかりやすいかもしれません。

女性の産後うつ病の発症原因は、心因性、内因性の両方が影響していますが、実は、内因性の要素が非常に高いと考えます。

つまり、皆さんが想像している以上に、重症化しやすい事が多いです。

うつ病の症状:微小妄想

うつ病の症状に、「微小妄想」というものがあります。

これは、「貧困妄想」、「罪業妄想」、「心気妄想」という3つに分けられます。

  • 「貧困妄想」
    将来、自分や子供が貧困で苦しみ続ける人生を送ってしまうと考えてしまいます
  • 「罪業妄想」
    自分が罪深き人間であり、うつ病になってしまったのは自分への罪であると考えてしまいます
  • 「心気妄想」
    自分のうつ病は一生治らない病なのではと考えてしまいます

この微小妄想は、内因性うつ病でよくみられる症状です。

微小妄想と死の繋がり

産後お母さんが、自殺をしたり、自分の子供と一緒に死のうとする、悲しいニュースをたまに耳にします。

これは、この微小妄想が大きく影響しているのではと考えます。

産後、うつ病を発症し、微小妄想が生じ、「自分が不治の病にかかってしまい、可愛いはずの我が子を愛することが出来ない、罪深い人間だと思ってしまい、我が子がこれから貧困で苦しみ続けるのではないか」と悲観する。

その結果、「死」を選択する。

これは、何としてでも救わなければなりません。

妊産婦とうつ病

妊産婦における自殺の原因として35%がうつ病というデータもあります。

そして、産後4か月が最も多く、3か月と6か月目がそれに続いて多いという研究結果もあります。

お薬での治療

産後うつ病は、初期であれば、育児の負担を軽減し、周りがサポートしてあげることで、改善することもありますが、慢性化し重度になる場合は、このような環境調整だけでは改善しないケースも多々あります。

しかし、薬物療法で劇的に改善する場合も非常に多く、このことが、産後うつ病が、脳の病であることの裏付けとなります。

周囲の理解、サポートも非常に大切

皆さんも、産後の落ち込みを、「育児に疲れているだけだ」、「そのうち自然に良くなってくる」、「育児サポートさへしてあげればよくなってくる」と安易に思わず、しっかりと経過を見てあげることが非常に大切です。

長く続くうつっぽさがあれば医療機関を受診しましょう

奥さん、ママが、出産後、育児のストレスで、うつっぽくなることはあるかもしれませんが、その「うつっぽさ」が時間の経過とともに軽快・改善せず、悪化するようであれば、必ず医療機関を受診されることをお勧めします。

早期に発見し、治療すれば必ず治ります。治します。

治療を怖がる必要はありません。授乳中でも安全に服用できる、お薬はちゃんとあります。

育児をサポートして、家事を分担してあげるなど、「心のサポート」はもちろん大切です。

しかし、それだけでは治らない「脳の病気」の危険性がある事だけは、心に留めておいてください。

※本掲載内容を許可なく転載することを禁じます

最新情報
「CREA」ベストフェムケア2024に院長の記事が掲載されました
特殊な抜毛~眠っている時に間に髪を抜いてしまう~
夕刊フジにて、寒暖差不調に関する院長の記事が掲載されました
院長コラム
桜と心の不調
産後うつ病
ストレスに強くなる、意外!?な方法(前編)
ストレスに強くなる、意外!?な方法(後編)
新型コロナ第2波に対しての心構え~SOCで乗り切ろう~
新型コロナ第2波に対しての心構え~SOCアプローチ実践~
新しい双極性障害の治療薬が登場しました
テレワーク後「会社に行くのが億劫な人たち」
感謝
テレワーク不安・不眠GW前後で、ストレスがどのように変化したか~葛藤対象の変化~
GW前後での変化~マズローの欲求5段階とは~
テレワーク不眠・不安と、マズローとの関係
テレワーク不眠・不安がテレワークうつへ移行
テレワークうつにならないためには
休校や自粛でストレスを抱える子どもたちのために
ADHD:薬物療法の意義
ADHD:薬物療法の種類
叱り方総論(パパ・ママ編)
叱り方別(ママ、女性編)
叱り方別(パパ、男性編)
自粛による昼夜逆転生活の防止
うつ状態と怠けの違い
健康な食事しか食べられない人たち~オルトレキシア
テレワークうつ
「テレワークうつ」にならない為には
テレワークうつ 医療機関受診の目安
新型コロナ関連ストレスが、心に及ぼす影響
新型コロナストレスと不眠
新型コロナストレスと抑うつ
新型コロナストレスと過食
コロナ過食を防ぐための8か条
新型コロナに感染しない為には(精神医学的アプローチ)
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、どのくらいの期間生存するのか?
新型コロナ関連ストレス長期化することによって生じる問題
他の敏感な人たち~シゾイドパーソナリティ、発達障害~
新しいうつ病の治療薬が
登場しました!
HSPと過覚醒
HSPと適応障害・うつ病
敏感すぎて疲れてしまう人~HSP~
高照度光療法
ストレス対処方法概論
ストレス対処方法各論
ストレス対処方法各論
~問題対処外向型~
ストレス対処方法各論
~問題対処内向型~
熱中症と漢方
不眠にだるさ、食欲低下…
夏バテと“夏うつ”の違いとは?
年代別でみる心の病
パニック障害とパニック発作
ストレス性で心を病むとは?
ストレスに強くなるには
こころの病気の診断方法
こころの病気の治療
朝起きと健康の関係
朝起きられないが、夜元気な人たち~夜型人間~
早寝ノススメ
ストレスと過覚醒
五月病と過剰反応
うつ病と食事
気象病と寒暖差
抜毛症でお悩みの方へ、切なるお願い
適応障害とうつ病の違い(一般論)
適応障害とうつ病の違い(当方解釈)
適応障害とうつ病の違い(治療編)
抗うつ薬のやめ時
気象病(R4年春の傾向)
抜毛症になりやすい人
メニエール病と過覚醒
コロナ禍での五月病対策
運動でうつ病予防
睡眠と運動
SNS断ちでうつや不安が改善
コロナ後遺症と過覚醒
コロナ後遺症とブレインフォグ
ブレインフォグの原因
「ヘアロス」とは
敏感すぎて疲れる人へ~気疲れを和らげるコツ~
抜毛症と現在バイアス(Present bias)
コロナ後遺症なぜ長引く?~その①~
コロナ後遺症なぜ長引く?~その②~
抜毛症~髪は、なが~い、友達です~
気象病と眠気~2023年梅雨の傾向~
毛髪疾患サポートハンドブック
夏バテと漢方
不安(パニック)でMRIが受けられない
夏バテと睡眠負債
午前中眠くて仕方ない人へ有効な治療薬!?
ブレインフォグとセロトニン(新型コロナウィルス感染後遺症)
年末年始
抜毛症治療Q&A(2024年新春版)
悪夢に感謝?!
コロナ禍、心の健康を保つ秘訣~会話時間の大切さ~
睡眠の質と夢の関係
コンサルタントが病まない為には
冬季うつ病とは
うつ病と漢方
気象病2024年速報
パニック障害と漢方
不眠症と漢方
気象痛と漢方
夏バテと漢方
特殊な抜毛~眠っている時に間に髪を抜いてしまう~
病気のコラム
摂食障害
不眠症
食べないと眠れない症候群
夜間摂食症候群(NES)
寝ている間に食べてしまう
症候群
社交不安障害(SAD)
統合失調症
適応障害
抜毛症
依存症
ADHD(注意欠陥・多動症)
仮性認知症
更年期障害
更年期障害に伴ううつ状態
非定型うつ病
気象病
舌痛症
心身症
月経前症候群
慢性疲労症候群
うつ病
ディスチミア型うつ病
新型うつ病
仮面うつ病
冬季うつ病
強迫性障害
日比谷・有楽町の心療内科・精神科 パークサイド日比谷クリニックの情報がドクターズファイルでも掲載されています 日比谷・有楽町の心療内科・精神科 パークサイド日比谷クリニック院長による、心因性うつ病コラム

このページの先頭へ戻る